全ては気の向くまま思いつくまま

音楽、教育、ゲームのことなど好き勝手に書いてみようかなと思います。

部活に入りたがらない今の人たち。

今週のお題「わたし○○部でした」

幼稚園からピアノを習っていたので、小学校で迷わず吹奏楽部へ。
楽器は何があるかわからなかったのでトランペットを希望したが、
希望者多数で気づけばテューバへ。そう、あの大きいラッパです。

当時は小柄で持つのもやっと。
花形の楽器を希望していた自分からすると天国から地獄です。
それでも、パートの先輩がとてもやさしく面白い先輩だったので、
どんどんテューバの魅力にはまりはじめ、気づけば30年以上経った今も吹いている。
他の楽器だったら続けていたのだろうか…本当にその先輩には感謝しかない。

部活はその後がっつり大学まで続けた。
休みもなくガチでやった中学時代、決して上手な学校ではなかったけど面白い人たちに恵まれた高校時代、そして高校の延長ではなく(大学で結果を残しているところはそういうところが多いと思います)、良い演奏良い活動ができた大学時代。
所謂エリート校ばかりを歩いてきたわけではないが、コンクールも地区大会銀賞から全国大会金賞まで経験できたし、本当に様々な環境で続けてきたからこそ、今の自分の部活動の指導にも役立っていると感じる。

 

さて今の高校生。部活動加入率は減っていると感じる。
コロナ禍で拍車がかかり、死活問題になっている部も。
まぁ少子化だから少ないのはわかる。しかし、聞いてみると部活でがんばりたくない、みんなで何かやるのがおっくう、経済的に難しいetc.出てくるネガティブな言葉の数々。

昨今、部活動の地域移行の話題が盛んですが、どう試算しても今の部費よりもお金がかかるのは明らか。経済的に厳しくて部活ができないと言っている人がいるのに、それに加えてますます勉強以外の活動をやるチャンスがなくなってしまう。
まぁ地域移行の話はまた機会があれば。

みんなで何かをやるのがおっくうだというのも、今を象徴していて、卓球や陸上など個人競技はまずまず人はいるところもあるらしい。
チーム競技は何かとぶつかるのは当たり前だし、自己肯定感・自己有用感の低い今の子たちにしてみたら、メンバーに選ばれなかったら…選ばれても自分のせいでチームが負けたら…と考えると、団体競技に及び腰になるのも時代の流れかもしれない、流行廃りの競技はあるのは差し引いても。

 

「部活は勉強が苦手だったり、クラスで居場所がない人がいる場所になりうる」とよく言われる。実際自分もそうやって部活に救われ、助けられてきた人たちをたくさん見てきた。
勉強以外で何かに夢中になるのは、ゲームでも他の趣味でもいいのかもしれない。居場所もネットに求められるのかもしれない。
しかし、実生活でいろんな価値観を持つ他人と直接関わり生きていくためには、集団生活でのスキルを身につけるしかない。それがクラスでできないのだとしたら…そこは部活しかないのではないかと思う。

 

みんなで毎日一緒になって何かに夢中になるって、学生時代にしか経験できない素敵なことだと思うんだけどな…。