パーフェクトワールド。
お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」
昔昔の話である。
部活も引退し、暇な中学校3年生のちょうど今ぐらいの季節。
クラスの悪友たちと映画を見に行こうということになり、田舎の映画館へ。
予定ではクリフハンガーを見ようと行ったのに、
割と雑に計画したせいか到着したのは上映開始10分後。
みんな萎えたので帰ろうかと思ったら、ふと隣の劇場が目に入った。
上映していたのはパーフェクトワールド。聞いたこともない映画だったけど、
主演にクリント・イーストウッドとケビン・コスナーと書いてあったのを見て、
ミーハーだった男子中学生たちは、10分後に始まるその映画を見ることになった。
今はなんでも調べれば情報がわかる。どんな映画か、なんならネタバレも。
ただ、当時は何もわからなかったし、BTFやジュラシックパークのようにバンバン宣伝している映画でもなければ本当にあらすじすらわからない。
パーフェクトワールドは、ただサングラスをした男と子どもが歩いている姿だけ。
ちょっとワクワクしながら見はじめたのを覚えている。
2時間後、10人弱で見に行った中3男子たちは、ほぼ全員泣いていた(笑)。
僕に至っては、それこそ号泣。涙が止まらなかった。
なんでなんだろう。
脱獄囚と誘拐された少年の逃走劇に、なぜあんなに涙したのか。
親子ほどある2人の心の通い合い、そしてあのラスト。
今見たら、泣けるんだろうか。
とりあえず、生徒に泣ける映画ありませんか?と聞かれれば、
古いけど…と今も紹介している。
ちなみに、映画の後でみんなゲームセンターへ行き、
当時はやったパンチングマシーンで派手に腕を捻挫し、
痛くてもう一度泣いたのが、その日2度目の涙。