全ては気の向くまま思いつくまま

音楽、教育、ゲームのことなど好き勝手に書いてみようかなと思います。

やっと少し改善されるのかもしれない。

ニュースで全国的に教員不足、というのがよく流れてくる。

多分に漏れず、自分の学校もそうなのであるが、ほんと大変。
この半年まさに当事者となって憂き目を見たが、それが来週からは改善されるのでほっとしている。

 

教員の数というのは、生徒の数に対して決まる。そう、機械的に。
なので、その教員がいなくなったら補充をしないと成り立たないことが多いのだが、今はその補充が来ない。
理由は簡単。人がいないから。


都会ではない我が県は、教員採用試験の倍率が高い。
採用人数は例によって職員の数や、将来子供の数や学校数がどうなるかデータを見ながら決まるようだけど、統廃合も進むし子供の数が減ってるからなかなか採用人数は多くない。

自分が受けた時、自分の学科の倍率は10倍だった。
1人しか採用しない教科はそれこそ70倍80倍。

そんな状態が20年近く続き、その間に生徒の数が減り職員が足りなくなることなくなると、臨時講師が必要なくなる。
先生になりたい人は、臨時講師をやりながら採用されて頑張りたい!というモチベーションを持って毎年試験に臨んでいるのだけど、臨時講師の話が来ない=無職になるわけだから、無職になるぐらいなら採用される(臨時講師の声がかかる)可能性の高い他県に行くのは必然ではないか。

今地元で臨時講師をする若い人はほんと一握り。若い人は他県で経験を積んでそういう”枠”で地元に帰ってくる人がほとんどなので、余ってる=講師をしていない人はそれこそ退職した人たち。

でもまぁそれがみんな、歳だったり病気だったり家庭の事情で辞めてるんだから、すぐじゃあ働きますよとなるはずがない。だから、結局困ったときに声をかけられる可能な人がいない→中にいる人で補わないといけない、となるのである。

今年は年度途中からお休みする方が出て、結果的に週に6時間の授業が増えた。
小中の先生方には敵わないが、空いている時間に授業の準備をしたり、事務仕事をしたりする時間が週に6時間奪われたわけだから、定時で帰れるはずなんかないですよ。
ほんと今年度は教員生活で一番大変だったかもしれない。それぐらいピンチだった。

 

これを解決するには、結局人を増やすしか解決策はないと思っている。
でもお金はない。だから雇えず、少ない人数で給料は増えずとも仕事ばかりが増える状況は続いている。
ほんとこのままでは、世の中の学校の先生たちはみんな疲れ果てて死んでしまうのではないか。
渦中にいる人間としては笑えないのである。